地方在住の増加について考える。
今回は庵唄について書いていこうと思っていたのですが、地方在住の増加についてのニュースを見て色々思ったことを書いていこうと思います。
まず、皆さんは地方と聞いてどのようなところを思い浮かべますか?
地方都市を想像する方もいるかもしれないし、周りには田んぼや畑しかない田舎を想像する人もいるかもしれない。
このように、まず私が気になったのは「地方」に対する定義が曖昧だということです。
ココが曖昧だと全く話にならない気がします。なぜなら、地域によって文化も人柄も違うからです。多くの方が外から来た人を快く受け入れてくれる地域もあれば、全くそうではない地域もあります。
定義に関係なく私はその地域に魅力がないと地方在住は増加しないと考えます。
まず、首都圏に元々在住していた人はわざわざ行く理由がありません。
もし行くとしたら、その地域に何かしらの魅力があるといった理由がないと行かないと思います。
さらに、元々地方出身の方が東京で働いており、リモートが可能になったからといってすぐに地方に帰る人は少ないと感じます。
首都圏に移住した方にはその地域には働ける場所がないからという理由以外にあまり地元のことが好きではないと思っている方もいると思います。
さらに、地方のほうが人間関係などに気を遣う必要があるなどといいますが、本当にそうでしょうか。
たしかに、首都圏に比べ地方(特に田舎)のほうが人口が少なく、町内の方と関わる機会も多くなるのは事実です。
しかし、首都圏もこのようなことは少なからずあると思います。
つまり、首都圏であっても地方都市であっても田舎であってもどこでも人間関係や文化というものは難しく、慣れるのはどこでも難しいのではないでしょうか(私は文化を知ることなどが地方に住む楽しみの1つではないと考えているのですがこの話は今度しようと思います。)。
私は今回の地方在住の増加に関するニュースというのは、予想というものではなく、コロナが収束したら地方が活性化してほしいという願いのほうが大きいのではないのでしょうか。
私もコロナ後の地方のあり方が変わってほしいと思っています。
しかし、リモートワークが増える=地方が活性化すると決めつけてはいけないと思います。
初めにも書きましたが、地方在住の増加を達成したいのであれば、その地域にしかない魅力を外部に伝えるといった対策をすることが必要だと思います。
実際魅力を伝えたからといって本当にリモートワーカーが来るとも分かりません。
さらに、その地域に来たリモートワーカーの目的が、その地域が労働人口を増やしたい理由と食い違っていることだってあるかもしれません。
たとえば、その地域がリモートワーカーを増やす目的が関係人口の創出で、地域のために何かしてほしいと思っているとします。しかし、その地域に来たリモートワーカーにそんな気がない場合、地域が活性化した状態とは言えないかもしれないのです。
地域の魅力、なぜリモートワーカーを必要としているのかなどを地域はしっかり伝えなければいけません。
ではどうすればいいのかということを考えるいい機会なのかもしれません。